● わが不老長寿法 その1
岡山弁護士会弁護士 宮本敦(元岡山家庭裁判所判事) 
元日本裁判官ネットワークメンバー,現サポーター  

 私は還暦も過ぎ,間もなく62歳になる。元気で髪も黒く,頭の禿げ方も僅かである。遺伝に過ぎないという有力な説もあるが,兄は髪は薄いし,亡父も禿げていた。私は歳よりも10歳位若く見られているようだ。私に言わせれば,これは「わが不老長寿法」の偉大な成果なのである。私は約10年前から健康法を実践している。私が若く見えるのは「現代医学の最新の成果に基づいて生活習慣を改善したことによる理論的な勝利」だというのが私の主張なのである。もっとも余り誰も信じようとはしないけれど。私は誰でも研究と努力により老化防止は可能であると考えているが,その内容は順次書いてゆくことにしたい。

 私は平成4年10月に,ふとしたきっかけから,健康と老化防止のためのささやかな努力を始めた。健康法の本を読み,毎日ささやかなスポーツのトレーニングをして汗を流すというものである。私は今,「わが不老長寿法」の実践によりかくしゃくとして100歳まで生きられそうに感じている。

 健康法の本は毎夜布団に入って約10分間読んでいる。既に50冊以上読んだ。現代医学の最先端に接近するのもなかなか面白い。テレビ番組でも新聞記事でも健康法が盛んである。新聞の切り抜きや,テレビのビデオ録画も時々している。そして,健康に悪いと思ったことは改善し,健康によいと思ったことで採用できそうなものは「遊び」として,少しずつ生活に取り入れて行く。10年以上そうして生活習慣を改善してきたので,結構マニア風になってきた。

 また,私はスポーツは得意であり,トレーニングは嫌いではない。トレーニングは続けることが大切である。僅かの時間があれば「ちょっとだけ」トレーニングするという効率よい準備態勢ができていることと,その心構えがあることが継続するコツである。

 不老長寿の秘訣は。私は3つあると思っている。1はスポーツで毎日軽く汗を流すことである。心臓や血管が丈夫になるに違いない。いつまでも健康で若々しい体でいるために不可欠である。ストレスも発散できる。2は体に優しい食事を摂り,有害な行為を中止することである。野菜をしっかり食べ,ビタミン類をタップリ摂取する。魚介類を多く,肉類は減らし,節酒し,本気で肥満を解消し,たばこは止める。3は何事にもクヨクヨしないことである。人生は山もあれば谷もある。苦しい時にも,「何とかなる。大丈夫だ。」といつも自分に言い聞かせる。この3つを本気で続ければ,必ず老化の速度は遅くなると確信している。現代医学では老化防止とガン防止は同じメカニズムだということである。病気で長生きをすると家族に迷惑をかけることになる。健康で長生きをするのでなければ,長生きする意味はない。
(平成16年8月1日)