● 「わが不老長寿法」(続々)その3
岡山弁護士会弁護士・サポーター  宮 本  敦
1 不老長寿のためには,ガンにならないことが重要であり,不可欠であるが,ガンの原因は単純ではないから,意識的な努力でガン防止が可能であるかどうかはよく分からない。しかし現代医学の成果を活用してできるだけの努力をしてみることは無意味ではないと思う。現代医学は老化とガンの主たる原因は共通しており,酸化力の強い活性酸素が細胞やその中の遺伝子を酸化して傷つけることだとしており,そして不安定な酸素原子に電子を与えて安定させることで,活性酸素の酸化力を奪う物質が抗酸化物質であり,ビタミンやポリフェノールなどであるというのである。健康法の本を読むと,アンチエイジング論者の医師はビタミンの錠剤の摂取を強く勧めている。ただ医師は一般的に余りビタミン剤を勧めるというわけでもないように感じられるが,その理由はよく分からない。ビタミンの錠剤などを摂取しなくても,日常の食事で十分ビタミンは足りているという考えなのかも知れない。

2 私はもう20年近く前に,ビタミンがガンを防止するという本を読んでから,その後も多くの健康法の本を読んできた。その殆どの本はビタミン剤を勧めている。私は20年前から今日まで,それらの本の影響で,ごく少量であるが,毎日ビタミンの錠剤を服用してきた。それ以外にも遊び半分で,健康に関するいろいろな実験をしてきたので,何が健康によいかはよく分からない。スポーツもテニスや犬の散歩などを続けている。野菜類やバナナやリンゴなどの果物も,意識的に多く摂取しているし,納豆や豆腐,魚介類など,動物性,植物性タンパク質もしっかり摂取している。肉類と糖質は意識的に摂取量を減らしている。

3 私は,何人もの友人や知人が,若くしてガンで帰らぬ人となるのを見てきた。最近では親しい友人に,朝夕1錠ずつの総合ビタミン剤の服用を勧めるようになっている。私はビタミン剤を服用するようになってからのこの20年間,殆ど風貌に変化はない。髪も黒いままで,一応ふさふさとしている。最近は血液検査の数値もとてもよく,飲酒量と糖質の摂取を減らしたので,減量軌道に乗っている。

4 総合ビタミン剤は1錠10円程度で入手できる。朝夕1回ずつ,1日2錠を摂取するのであるが,費用としては甚だ安価である。遊び心で摂取してみてはどうかというのが私の意見である。ガン防止の効果があるかどうかはともかくとして,体に悪い筈はない。そして自分の知らないところで,ビタミンがガンの原因とシッカリ戦ってくれているに違いないと信じて安心するのである。密かに忍び寄る膵臓ガンなどの防止策として,われわれにできる努力としてはこれしかないと思う。それでもガンになるかも知れないが,精神衛生上は甚だ好ましい状態になる。おそらくガンにはならないだろうと安心して暮らせるのである。そして予期せずガンになったとしても,自分なりの努力をしたことで,満足できるだろうと思うのである。

5 仮にこれしきの努力でガンにならないで済むのであれば,こんな愉快なことはない。逆にビタミン剤に過剰な期待を抱かざるを得ないようでも困る。これは遊びであることが望ましい。煙草代よりも遙かに安価であるから,自分は絶対にビタミンの錠剤を飲用することはしないことにしていると頑張るほどのことでもないと思う。欺されたつもりで試してご覧になると,フト気付いたときに,老化がストップしているかも知れない。

(H23・10・1)