● 同窓会のこと
2012年5月1日
ムサシ(サポーター)
1 最近は結構同窓会の機会が増えている。この1年間に小学校,高校,大学のクラス会,大学の2か所の寮の同窓会などが行なわれ,結構忙しかった。実は私もいつの間にか「古希」が近づいているのである。できるだけ出席するように努力しているが,やむを得ず欠席することもある。

2 先日,寮の同サークル10人足らずの少人数の同窓会に出席した。この会は最近毎年行なっている会で,今回で3回目であったが,みんな楽しみにしているようで,飲酒歓談し大いに盛り上がった。東京のある中華料理店で同窓会を行なった後,今回初めて近くのカラオケ店に行った。そして寮歌や懐かしい童謡,歌曲などを沢山歌った。カラオケに合わせてみんなで肩を組んで合唱し,大いに盛り上がってとても楽しかった。寮歌のほかに,童謡「ふるさと」,「かあさんのうた」,「高校三年生」,「星影のワルツ」,「惜別の歌」などを歌った。

3 私は,このことに味をしめたということになる。つい先日の小学校の同窓会でも,私の主張で,30人くらいで肩を組んで全員合唱をしたのである。同窓会の開催場所が田舎の集会所のような所なので,おそらく挨拶用のマイクはあるだろうが,カラオケはないかも知れない。そうすると歌詞を用意しておく必要がある。そこで同窓会の前日の土曜日に歌集を作ることにした。全員の歌集を用意するのは大変なので,カラオケがない場合には,私が取り仕切ることにして,1冊だけ歌集を作った。

4 私は案外歌は好きで,カラオケにも時々行くが,以前私の家には歌集は沢山あった筈なのに,なぜか見つからず,本屋で買ってきた。そして事務所でコピーしたり切り貼りをして,結構時間をかけて準備した。

5 小学校の同窓会は今回で3回目であったが,小学校卒業後実に50数年が経過している。しかも草深い本物の田舎の小学校の同窓会であったし,私は小学校4年生までは,同級生が10人という,「二四の瞳」よりも小さな分教場に通学していたのである。

6 私は近況の挨拶の中で,「まるで高性能のタイムマシーンに乗って,50数年の時を越えて小学生時代に戻ったような気がする。今後もたびたびこのタイムマシーンに乗せてほしい。」と述べた。また「定年退職をして退職金を貰ったりして,金銭的にも時間的にも初めて好きなことができるのであるから,前期高齢者である今が人生の黄金期だ」とか,「病気などしないでピンピンと生きてコロリと死ぬという「ピンコロ人生」を目指そうではないか」などと話したが,ついでに,私がいろいろと健康論をぶつくせに,一向に痩せない肥満体であることから,ある友人に,「君の人生はピンコロ人生ではなく,トン(豚)コロリ,すなわちトンコロ人生だ」と一本取られて大いに反省したが,一向に体重は減らないことを述べると,その場は爆笑の渦となった。

7 閉会の30分前頃から私の提唱で,肩を組んで全員合唱をした。恐れていたとおり,カラオケの装置はなかったので,私が歌集を片手にマイクを握ってリードした。「瀬戸の花嫁」も加わって7局歌った。私は今後も同窓会などの色んな局面で,肩を組んで全員合唱できるように,密かに準備体勢を工夫しておこうと考えている。それにしても同窓会で多くの懐かしい友人たちに会うと元気が湧いてくるような気がする。

(平成24年5月)