● 糖尿病の新治療法の話
岡山弁護士会弁護士  宮 本  敦
(サポーター,元日本裁判官ネットワークメンバー)
  1. 先日のテレビ(NHKの「ためしてガッテン」)で糖尿病の新治療法に関する番組を見て,なるほどと感心した。私は今の所血糖値は正常値なので,糖尿病の心配はないのであるが,私の友人には血糖値の高い人が少なくないので,ちょっと書いてみることにした。
  2. 食べ過ぎや高カロリーの食物の摂取などで血糖値が高くなると,膵臓の細胞がインスリンを出して糖分を筋肉などに取り込んで血糖値を下げることになる。しかしそのような膵臓の活躍状態が続くと,膵臓の細胞が疲れてきて,インスリンを出す量が減ることになる。そして血糖値が高いままになり,血糖値を下げる薬を飲むことになる。その状態が続くと,膵臓の細胞が過労で死滅することになり,インスリンの注射を永久に続けなければならないことになる。
  3. 糖尿病の新治療法は膵臓の細胞を疲労させないようにしようというものである。膵臓の細胞が少し疲れた段階で,インスリン注射をすると,膵臓の細胞はインスリンを出す必要がないため,休息することができることになる。比較的初期の段階で1日4回程度のインスリン注射を1〜2か月続けると,膵臓の細胞が休息によりすっかり元気を回復するというのである。
  4. この治療法は画期的な考え方のように思える。膵臓の細胞は過労により死滅することなく,終生元気でいてくれることになる。この治療法は,既に30年も前に発見されていたようであるが,広く行われるようになったのは最近のことのようである。
  5. おそらく,血糖値が高い人や肥満の人は,年数回血液検査を受ける体制を意図的に作る必要があるだろう。そして手遅れにならないように注意しておれば,糖尿病は防げることになるように思える。
  6. 私はもう1年以上も前から,ゴーヤジュースを飲むようになり,しぶとく続けているために,血糖値は堂々たる正常値である。血糖値が高いという友人にはゴーヤに関する健康雑誌のコピーや,私が書いた「ゴーヤジュースの作り方」を郵送したりしている。
  7. 健康に関して,余り神経質になる必要はないが,手軽に役に立つ情報は,できるだけ活用しようというのが私の意見である。


(平成23年12月)