● わがB級グルメ道(その9)
岡山弁護士会弁護士  宮 本  敦
(サポーター,元日本裁判官ネットワークメンバー)
1 今回は酒粕の話であり,NHKの「ためしてガッテン」の放送を根拠にしている。酒粕約50グラムを約200CCの熱めのお湯によく溶かし,毎日1回飲むと悪玉コレステロールが大幅に減って,正常値になるという。この結果動脈硬化が防止できるとのことである。約10人が実験に参加し,3週間で平均8以上の数値の低下が確認されたという。極端な人は20以上低下したとのことである。
 また酒粕を食べたり飲んだりしていると,便秘が殆ど解消するということであった。特に女性には耳寄りな話であろうか。

2 酒粕には約8パーセントのアルコール分が残っているらしいので,酒粕50グラムに残存しているアルコールの量は約4グラムということになる。朝や昼飲むと多少酒に酔った気分になるので,アルコールに自信のある人以外は,夜飲むのがよいだろう。アルコールは大体1時間で7ないし8グラムが肝臓で分解されるとのことであるので,昼飲んでもアルコールは30分で分解されることになり,問題は生じないと思われる。甘みが少ないので蜂蜜を入れてもよいが,何も入れなくても結構美味しい。

3 悪玉コレステロール値が140以上の人は治療を要するとのことであり,120以上の人は要注意ということらしい。酒粕はレジスタントプロテインという消化されにくい蛋白質を含んでおり,脂肪を便として排出する作用があるとのことである。また酒粕には米に比べて,ビタミンB2が26倍,ビタミンB6が47倍, アミノ酸が583倍含まれているとのことである。この点からも健康によいということになる。

4 酒粕を使った料理としては,酒粕クッキーやタンタンメン(酒粕チュウニャンラーメン)などがある。中国料理の調味料にチュウニャンというものがあるらしい。その材料として,米麹の代わりに酒粕を使い,水,黒砂糖,酢などで酒粕チュウニャンを作る。それに干しシイタケ,豚挽肉,たまねぎ,ニンニク,しょうゆ,ごま油などを加えて具を作り,ゆでた麺にラーメンの汁と,その具をかける。茹でたもやしとチンゲンサイ,ラー油を加える。
 一度作ってみたが,結構おいしかったし,健康にもよいということである。いずれは本格的に挑戦し,得意料理にしたいが,今そんなことをしている気力はないようで,調理中なんだか焦ってしまった。今暫くは酒粕のお湯割りを熱心に飲むことにして,いずれ遠からず血液検査をする際に,友人の医師を驚かせることにした。数年後には酒粕チュウニャンラーメンの免許皆伝を目指したい。

5 最近は,ゴーヤジュースのお陰で血糖値は正常値である。今度は「お湯割り酒粕」のお陰で悪玉コレステロールが正常値になるだろう。

(H23・2・1)