皆様からのメール(2005/6/1)


50歳代 男性 岐阜県 弁護士

 最近ある民事事件で全面敗訴の判決を貰いました。平成13年から訴訟活動を続け渾身の力を込めて主張立証を尽くしてきたのですが、裁判官は一顧だにすることなく排斥しました。

 その理由付けは、浅薄にして品もなくお粗末極まるものであります。即ち、事実認定に当たり、当方の側に立って十分検証してみる姿勢は全くない。高くて遠いところから外見的な「認定」と「評価」を加えるのみです。設問に正対していないのです。

 このような「判決」は、被害者に対して深刻な二次的被害を与えます。そこのデリカシーが欠如している。勝敗の点を措いてもその配慮だけは不可欠です。

 粗暴な「判決」が出た原因は、裁判官が事件処理を優先したことにあります。自戒すべきことですが、そこに人間の分かれ道があります。

 司法改革なるものが裁判官の職業倫理の向上に結実することがなければ単に制度いじりでしかありません。その眼目に集中していかないような制度改革は、裁判官の職業倫理の向上を妨げるという意味でかえって有害です。

 今、改めて日本裁判官ネットワークの一層の発展を望みます。
(平成17年6月)




50歳代 男性 東京都 会社員

 2度の公判でずーと居眠りを続けていた○○地裁の裁判官。法廷にいた人たちはみんなニヤニヤ、「裁判長大事な公判中ですので寝ないで下さい」といいたかったが、内部告発すべき人たちが見て見ないふり、身内をかばうのもわかるが、命をかけている人もいるのですから法廷はもっと神聖な場所なのではないでしょうか、民間企業ならとっくにクビなのになぜ裁判官なら許されるのか不思議です。少なくともこの裁判官に人を裁く権利があるとは思えません。みなさんはどう思われますか。
(平成17年6月)


20歳代 男性 千葉県 法科大学院生

 私は完全に法律とは無縁の世界から法科大学院に入学した者です。この春でちょうど一年間が経ちましたが、その間、司法制度についても多く学ぶ機会がありました。そのとき最も疑問に思ったのは、裁判官が過負荷であることは誰もが認識しているのに、最高裁をはじめ裁判官の増員には消極的な意見が多かったことです。

 裁判傍聴の際に、裁判長のご厚意で閉廷後に質問をさせて頂いたこともあるのですが、そのときもお一人で100件、150件と担当されていると仰っていながら、それは仕方がないことだと考えられているようでした。

休日返上で仕事をされるなど激務をこなされるのは非常に大変なことだと思いますし、敬意を表するのですが、それがごく一部の限られた優秀な人間にしかできない仕事であるから、と考えるのは傲りではないかと思います。

 裁判官がゆとりをもって仕事を行うことは、利用者にとっても必ずプラスの効果をもたらすと思います。これは別に私が法科大学院生であるから(司法試験の合格者云々の話で)述べる訳ではありません。質的に不安があれば、増員を前提にして研修なり、第三者評価の仕組みを考えればよいのであって、数を増やせば質が落ちると考えるのは短絡的であると思います。余りにも裁判官の数が少なく、裁判の長期化や裁判官の過負荷によるミスを招いている現状を、増員という観点から真剣に改善するべく検討する必要があるのではないでしょうか。

(平成17年6月)


20歳代 男性 福岡県

 裁判所(破産・再生係)の職員の方は常識が少し欠けていらっしゃると思います。ガムを食べながら応対したり、挨拶しても無視したり普通では考えられません。4月から異動があったようでガムを噛んでいた人はいなくなりましたが、申立に行ったとき、新しく着任された裁判官が挨拶にまわっていらっしゃいました。裁判官は無言で私の前を横切り、職員は一斉に起立して裁判官に注目。申立を受け付けていた方も、いきなり席をはずし、挨拶を聞いていました。せめて、「ちょっと失礼します。」の一言くらいあってもよいのではないでしょうか?挨拶の間、私はどうしてよいのか分からず、隅で終わるのを待っていました。そして裁判官は無言で立ち去りました。挨拶なら裁判所が開く前か、閉めた後にされればよいのではないですか?

 お電話される時もお名前を名乗らない方がいらっしゃって、お名前をお伺いしましたら、「○○地方裁判所△△支部再生係です」とお答えになりましたが、それは始めに言われたので分かっています。個人名をお尋ねしたのですが。

 それと破産や再生の申立人のことを呼び捨てにされる方がいますが、確かに彼らはこのような申立をしますが、犯罪者ではないのだから呼び捨てにするのは、ご遠慮願いたいです。そちらでの仕事うちで言われる分には構いませんが、私どもにとっては大事な依頼人ですので。それともこのような申立をされる方々はそういった扱いを受けるものなのでしょうか?
(平成17年6月)


40歳代 女性,神奈川県 主婦

 ある方の娘さん夫妻の家裁での離婚裁判でのことです。その裁判官はドメステックバイオレンスを受けて逃げていた娘さんの居場所をなんとぺらぺらとその夫にしゃべってしまいました。これは本当に一部の身内しか知らないことで皆気をつけてふせていた事です。

 その後,その夫からその方(義母)のところへあの裁判官誘導尋問に引っかかっていやがる,おれはもう居場所はわかったぞという脅しのような電話をもらって彼女はショックを受けて寝込んでしまいました。

 この裁判官に対しては彼女は何ができますか?弾劾裁判?その手前で何か意見を言えるところはあるのでしょうか?私たちは法に関して素人です。でもこの話はいくらなんでもひどいなと思い書きました。
(平成17年6月)