皆様からのメール(2004/12/1)


40歳代 女性 滋賀県 公務員

 法律というものには全く興味がない大学時代を送り、ひょんなことから、法律の面白さを知るようになりました。その時、裁判所の書記官に憧れましたが、年齢制限があって、受験資格がありませんでした。

 現在は、臨時的任用職員として、裁判所で働く機会を得ました。とても楽しく仕事をさせてもらっていますが、幸いにも私が知り合う機会を得た裁判官は、どの方も皆、素晴らしい方ばかりです。不幸にも裁判官に対して良い印象を持たれない方が少なくないのを、いろいろなところで耳にします。

 しかし、その原因は、裁判所という場所の特性、裁判所職員の怠慢もあるような印象も、また否定できません。裁判所が国民の皆様に身近な場所であるように、任期中は、一生懸命勤めたいと思います。

 この裁判官ネットワークには、きっと、同じような重いの判事の方々がたくさんいらっしゃるのだと思うと、励みになります。良い裁判所を作りたいと考える一員でありたいと思います。

(平成16年10月)



60歳代 女性 東京都

 初めて医療裁判を傍聴したとき、三人の裁判官の一人が、二回傍聴したうちの二回とも、居眠りをし、こっくりまでしていました。裁判長ともう一人の若い裁判官は資料を確認したり、その手伝いをしたり、仕事をしている感がありましたが、三人目は最初から、無関心に人形のように座っているだけで、あげくが居眠りだったのです。ものの三分くらいではっきりしたようですが、あきれました。

 一般に国会議員をはじめ、公務員の”公僕”意識の欠如が目に付きますが、国民の血税であなた方は生きているということをお忘れなく、まじめに義務を果たしてください。

(平成16年11月)




兵庫県 新坂 智子

 日本裁判官ネットワーク御中

 本日は、立命館大学での充実した裁判員模擬裁判を、ありがとうございました。

 4時間が短く感じられました。数年前の春に大阪で「陪審員模擬裁判」を開催して下さった時には運悪く伺えず、「日本裁判官ネットワーク模擬裁判」が初めてですし、裁判員模擬裁判で量刑を評議するのは、全く初めてでしたので、興味津々で伺いました。

 運良く「1回目の籤」には当選し、裁判員に選ばれるチャンスはあったものの、「口頭質問の順番を決める2度目の籤」に外れ、大変残念でした。裁判官と裁判員の評議が丁寧でしたので、余計に当選した方が羨ましくて、落選がますます残念になりました。

  <感動した事>
 森野裁判官が時折途中でして下さる解説が、解り易くて御声もハッキリしていて良かったと思います。
 限られた時間の評議でも、3名の裁判官が予想以上に丁寧に裁判員全員の意見にしっかりと耳を傾けておられ、質問し易い雰囲気を醸し出して下さり、質問にも丁寧に答えておられ、言葉足らずの人の意見は解り易く補足なさり、時間に余裕が無いにも拘らず、決して裁判官の御意見を市民に押し付けたり誘導したりなさらなかったところに、一番感動しました。

 「裁判官と共に量刑について評議する裁判員の不安=何を前提とするのか?加味すべき条件は何なのか?」等も、裁判員役の人が本日の事案に関する範囲内で裁判官に質問し、裁判官が丁寧に答えて下さったので、私の不安も少し消えました。

  <不安になった事>
1.裁判官ネットワークの裁判官は皆、同じ御気持ちで居られるのでしょうが、「全国の全ての裁判所で全ての裁判官が、今日の模擬裁判の評議の様に丁寧に進行して下さるのだろうか・・・」という不安は残りました。

2.お声が小さくて聞き取り難い人が、裁判官役にも裁判員役にもおられました。現実の裁判傍聴でも、「被告人に判決が聞こえない、という場面」を見ましたので、「十分に大きな声で、ハッキリと話して頂けるのか?」も不安材料です。

3.傍聴席は、「全くの門外漢は私だけなのでは?」と思う位、裁判所関係者、弁護士、大学関係者など専門家が殆どの様でした。ですので、「裁判の流れを知っているのは、常識」という事で裁判の順序を記載した「裁判の流れ」のプリントや、「裁判官の説示」プリントを配布なさらなかったのでしょうし、評議に入る前の「争点整理」の印刷物も配布なさらなかったのかもしれません。

 森野裁判官が時折解説して下さった内容も、ある程度知っている人は覚え切れますが、「本当に初めての人は何もかも初めてなので覚えきれないのでは・・・」と思います。私も「解説」「説示」や「争点整理」を書き留めましたが、完全ではありません。予想外の質問は仕方ないとして、「これを解説しよう」と事前に予定なさっておられる事は、イベントが終了して帰宅後にも、「復習」できるペーパーが頂けますと、大変嬉しいです。

 折角、質の高いイベントを市民の為にして下さるのですし、そう度々開催して頂ける性質のイベントではありません。
 であれば、1回の開催で素人市民に最大の効果を与えて下さると嬉しいです。御準備が大変でいらっしゃるので、御無理を御願いしてはいけませんが・・・。

 注文ばかり多くてすみません。

 全体としては、大変素晴らしかったです。「回数をこなした」「満席にした」「マスコミでイベント開催の事実を広めた」という大雑把さでなく、「隅々まで実質的に丁寧に進行なさっている」と感じました。

 頭の中が心地良く疲れています。最近、この様な心地良い疲れは久し振りに味わいます。
「より良い裁判員制度」が実現しますように・・・・・。私も自分のできるところから、頑張りたいです。

 それでは、日本裁判官ネットワークの今後益々の御活躍と御発展を、お祈りします。
 本日は、ありがとうございました。

かしこ      

(平成16年11月27日)