皆様からのメール


50歳代,男性,弁護士,大分県,三井嘉雄

 ネットワークについて 岡さんの年賀状にこのHPのurlがあり、早速訪ねてみました。森野判事をはじめ、皆さん元気良く、頼もしい限りです。ご苦労のほどがしのばれます。唯若干気になることを、一つ、二つ。

 司法改革について、中坊氏を始め、現在の主流派といいますか、弁護士間で大変評判の芳しくない方などのご意見を中心として、参考とされているかのように見え、この点気がかりといえば気がかりです。現在の司法改革路線では、今後当番弁護士のような制度は絶対に立ち上がることは無いと思われます。正に、我々の改革運動は、将来的に息の根を止められつつあると実感しています。少なくとも10年は真冬が続くでしょうね。一方的にやられるのではなく、実務家としてしぶとく、なんとか、していきますが。参考にすべきならば、2年程前の司法研修所弁護教官室の意見書や、メンバーの意見なども、どうぞ。

 又、『皆さんのメール紹介』におけるコメントで、刑事裁判における被害者の地位の視点が、これまでどおりだったことが気がかりです。つまり、刑事裁判は、被害の回復ではなく、国家の科刑権の行使と文切り調に捉える見解です。本当にそうなのでしょうか。ここを先ず自分の頭で疑わねば、司法改革は中身の無いものとなるのではと、心配するのは杞憂でしょうか。社会契約の一環としての裁判制度は、よりよいものと思われるように、契約内容を変更すれば良いのではないでしょうか。被害者の権利性をもう一度考え直していくことが、刑事弁護のより一層の進化に役立つものと信じています。その点で、日弁連の犯罪被害者支援委員会の動向などもご参照ください。

 とまあ、いろいろありますが、皆さんのご活躍を心から応援します。ファンクラブにも入会します。月並みですが、頑張ってください。又、メールします。


50歳代,男性

 まず、訴訟促進制度です。実質3審制が2審制になってからは、日にちがたっているという理由で、審理を無理に終了させようとする傾向があり、その割りに、判決が推量にもと基づくとはいえない傾向があります。司法は、社会の法であり、個性を人格中傷にしてみたり、推量と主張をバランスをい欠いて、証拠によればと逃げて、決めつける。

 司法が、社会の規範を求めるのであれば、ある意味で、懐を深くする大岡裁きとでも言うようなおおらかさを持たないと民事であっても冤罪を招くことがあるのをよく理解すべきだ。裁判官が「普通の人」になるのであれば、それは、陪審員であって、裁くという優位の立場ではないと思う。あまりに、普通の人が、簡単にマニュアル風に判決を書こうとするのは、特に、単独審に見られる。人を裁くという意味での哲学を研修すべきではないか?



30歳代,女性,東京都

 先日、裁判員制度の集まりに行き、裁判官ネットのメンバーであるナカトガワさんという方のグループで裁判員の評議をしました。ほかのグループに比べると、ナカトガワさんの評議へのかかわり方が、非常に抑制的で、市民の発言を最優先してくれていたことが後でわかり、ありがたかったです。お世話になりました。

 ただ、評議を経てみて、発言者が偏ってしまったことが残念に思います。それは、評議長の慣れ、というか向き不向きにもよるのだろうとは思いますが、なんらかの解決策が必要だと感じました。 そして、予想通り、年齢が上の方が議論を支配する傾向にも、閉口しました。一律の評価は必ずしも出来ませんが、日本人の年配の男性は、多くの場合、人の話を聞かないし、物事を決め付けるし、柔軟な思考に欠ける傾向にあるようです。

 でも、そういうことも含めて、いろんな人の意見を聞くことが出来て、よい体験が出来ました。もっと、あのような機会があるといいですね。



女性,学生等,大阪市

 今私は通信教育の法学部にいます。司法制度改革で法曹人口を増やすと言っています。一番少ないのは裁判官だと思うのですが、法曹人口を増やすことで裁判官が増えるのでしょうか?裁判官になる人が少ないのはなぜですか?



女性,静岡県

 私は、静岡県に住む15歳の学生です。中学卒業を直前に控え、1年間学習した公民的分野の中で一番興味をもった司法・特に裁判についての私の意見をより多くの人に知ってもらいたくて意見発信をすることにしました。

 現在日本は、三審制という制度をとっており、この制度は「基本的人権」を守る手段としてとても適切なものとされています。しかし、その制度があることで裁判が長期化することは避けて通れません。特に大きな事件では、私たち国民は早期判決を望んでいます。たとえ実質的状況がそろっていたとしても被告人は無罪を主張し、控訴・上告をするでしょう。現に、そのようなことはおきています。それでは判決はどんどん先送りにされ、増えていく多くの犯罪が山積み状態です。

 被害にあった家族のためにも・・・社会科の先生からも今三審制についてそちらでも話されているようなことは聞きました。より早く、早期の判決が下る制度になることを望んでいます。



25歳未満,男性,学生等,和歌山

 裁判官は法服を着るのは知ってるのですが弁護士や検察官のようにバッジってないのですか?あと法服のデザインを変えたりしないんですか?つまらない質問ですが前からずっと気になってます。



40歳代,女性

 裁判官だった兄に、自殺されてしまいました。仕事のこと、原因、わからなくて、初めてインターネットを使って、調べてみようと思いました。



25歳未満,男性,学生等,千葉県,田中建太朗

 初めまして 私は現在司法試験合格を目指して勉強中の大学3年生ですが、ある受験指導校でこちらのネットワークに所属していらっしゃいます裁判官・森野氏の講演を聞き、貴会の活動にとても興味を持ったのでお邪魔させていただきました。

 私は、司法試験に合格し修習を終えたら裁判官になろうと考えています。そして、裁判官になったら一生地方周りになろうとも(笑)裁判官の市民的活動の自由獲得のため、また国民から閉ざされた司法制度というレッテルを剥すために、様々な活動を行う所存であります。(そのためには早期に合格しなくては) 2、3年以内には同じ法律家としてお会いできるようにがんばりたいと思いますので、その時はよろしくお願い致します。



30歳代,女性,東京都

 現職の裁判官の方に質問があります。現在、触法精神障害者の医療観察法案が審議にかかっています。医師と裁判官の合議体で入院が必要かどうか決めるそうですが、裁判官は、その場でどんな判断ができるのでしょう?



50歳代,男性,大阪府

 裁判官の方々が、広く意見を求められていることにとてもうれしく思いました。裁判を傍聴しても、この人は生活感覚がわからないのではないか、と思ったこともありましたので。 関係ないかもしれませんが、弁護士費用の敗訴者負担は、反対です。



30歳代,男性

 現在、横山秀夫氏原作の「半落ち」という作品の映画化準備をしております。お読みになった方はおわかりかと思いますが、この物語は骨髄移植、アルツハイマー病などの現代医療問題に起因する「命」の問題を探る作品です。劇中、アルツハイマー病の家族を持つ裁判官が苦悩する場面があり、実際の裁判官の方のご意見をうかがってみたく思っております。



25歳未満,女性,学生等,東京都

 こんにちは。私はたまたまディベートの授業で陪審制度の反対派を受け持つことになった学生です。はじめは、私自身反対でしたが、だんだん賛成になり、陪審員制度のデメリットが見えてこなくなってしまいました。

 陪審員制度が民主主義を反映していない!と賛成派に反論する理由はあるのでしょうか。わたしたち一般の人が裁判にからむことによって、政治はもっと身近になるし、判決もずっと身近な視点からくだされるようになると思います。それなのに、陪審員制度が民主主義ではない、と言えるのでしょうか。



40歳代,男性,宮崎県,板谷麻生

 ある弁護士が最高裁記録閲覧室の隅っこに見つけたコンセントを使ってたら、職員の人にダメダメと注意されたそうです。記録閲覧に最近ではPCの利用が増えているのに、電源コンセントを使わせない最高裁は、まったく市民に開かれていませんね。



50歳代,男性,愛知県,山田 文夫

 誰の為の「司法改革」かが判然としない。結局は、法務官僚の「なわばり」は、崩せそうに無いのが、現状である。「裁判員」制度導入の最高裁側の抵抗を見ても、「国民への視点」は、全く感じられない。その面での発言を望む。



匿名

 「裁判官は訴える」を読んでこちらのページにきました。激務の中では薄れがちな問題意識を持ってこのような活動を行っていらっしゃるのは素晴らしいことであり、またこれからの司法に欠かせないものであると感じました。世の中どの分野でも官僚主義が進み、また小さなことで揚げ足を取る風潮が蔓延しています(判の押し忘れなどどの世界にもあるように…)。法務省や最高裁がそのトップクラス?であることは素人でも想像がつきます。官僚主義の打破には公開の場での議論・情報公開が不可欠です。

 また、法曹界内部だけの活動ではなく、一般社会での活動が重要な意味を持ってくるものと思います。今後もタチの悪い嫌がらせや、理解の浅い世間からの批判もあるかと思いますが、皆様の信条を曲げることなく苦闘(笑)を続けていただきたいと思います。

 貴ネットワークがマスコミや社会に広く認知されるようになり、法務省や最高裁が存在を無視できなくなる時代がくることを願っています。



弁護士 青島明生

 本日事務所主催の講演会で消費者契約法の講義をするのに条文を探して検索して、山口信恭さんのオピニオンを拝見しまた。 判事の肩書きで法律の解釈について消費者に役立つ意見をはっきり書いておられて、裁判所のインターネット対策もすごい進歩だな、と感じたら、ネットワークのものであることがわかりました。やっぱり、と思いながら貴会の活動に大変感心しました。

 司法改革については、なんとか後退を食い止めた審議会の意見書など無視して、懐古的又は反動的な学者が経済界代表の委員と結託し、各部会を牛耳って学会では多数を得られなかった自説を実現しようとしている草刈り場のような雰囲気で、日弁連もこの勢いに立ち向かえないように思われます。 本当の国民の意向を反映させることが緊急に必要だと思います。



匿名

 私は今まで裁判官とは、勝手な想像で申し訳ないのですが、罪を犯した人に事の重大さを知らしめ、反省させ、更生の道を与えるのが役目だという、非常に崇高なイメージを持っていました。ところが先日、傍聴に行った際、公判のやり取りの中で裁判長が被告人を鼻で笑ったのを見て、非常にショックを受けました。もう手の施しようがない、といった投げやりな態度に驚きました。裁判官の仕事の目的は何ですか?ただ判決を下すだけが仕事なんですか?被告の精神的フォローや環境整備といった制度はないのですか?あるのなら、手におえないと言うのは納得できます。その被告は過去4回も同じ事件を繰り返して刑務所に行ったそうですから。鼻で笑うのはどうかと思いますが、とりあえず、純粋に裁判官という存在意義について教えて下さい。私の思い描いていた裁判官像は間違っていたのでしょうか?



学生 山口大樹

 裁判官ネットワークの皆さんの設立の理由とベクトルは恐らく一緒の私の考えがあります。裁判官の顔がとても観難いということです。 おおよそ裁判官が談笑しながら居酒屋にいる姿は想像し難いです。過去にはたくさんの市民感情とずれた判決も聞きました。 しかし最近は、裁判官ネットワークの存在、市民の声を使った判決等様々な変化の様が見えてきました。いまの過渡期を私は注意深く見ておきたいと思います。



青森 田辺 拓道

 裁判所で書記官をしています。裁判所の改革について,今,現場で二つの問題に悩んでいます。一つは,中央と地方の改革に対する温度差です(ただし,現青森地方裁判所所長は比較的ホットな方ですが,その所長を支える周囲のスタッフの頭がオールドファッションで,難があります。)。審議会の意見書に限らず,それ以前からも,「裁判所の利用しやすさ」が取り上げられてきていますが,現場の最前線では,相変わらずの「精密司法」です。もう一つは,内側からの改革には,越えられない限界があるということです。私は20歳代の書記官任官1,2年目くらいの頭の柔らかい層を指導していますが,当事者に対する手続説明書を,利用者の視点から改善しなさいと指示しても,業界用語だらけです(失礼ですが,一般職員ですら,この有様ですから,裁判官となると…。)。やはり,裁判所の改革には,直接市民の力を借りないと(運営自体に直接関わってもらう意味で,所長の直接のスタッフとして),真に利用者の視点は反映されないところまで硬直化してしまっているのではないかと感じています。



匿名

 初めてメールを送ります。裁判官の方は、あまり一般市民と交流を持たないと聞きました。なのに、こういうネットワークがあってうれしいです。疑わしきは罰せず を貫いてほしいと思っています。冤罪事件の支援をするようになって、「自白」についてもこのごろ一度は疑って考えるようになりました。でも、刑事裁判での有罪率は99.9%とか。起訴されたら最後、有罪がまっているって感じです。こわいなあ、裁判ってなんだろうと思うこのごろです。痴漢冤罪事件なんか見ているといつか自分にだってくる可能性があると思ってしまいます。少しづつ裁判所、裁判官に目を向けなければと思ってこのホームページを開きました。



匿名

 私は来年、大学を受験をする予定です。将来は法律に関る仕事をしたぃと思っています。そして今は裁判官の仕事に対してとても魅力を感じています。最近はどんな凶悪な事件も『またか…』とぃぅ様子で世の中が慣れつつあるように感じてなりません。法の下に裁かれるべき人をしっかりと裁く事が出来る、裁判官は私の中では素晴らしい職業になっています。裁判官の1言でその人の生きる道を決める事が出来てしまう、重大なそして責任感が…言葉にならない位あるモノだと思いますがとってもあるやりがぃのある仕事だなぁと思いました。参考になりました、ありがとうございます(^^)



安永 紘望

 お疲れ様です。大変困難な職業と認識しておりまして、ご苦労をお察し致します。 実は、雑誌やテレビで裁判官の出ているものは、ほのぼのとした 人間模様が見られることで、必ず注目していますが、素朴な質問が 有ります。 それは、裁判官になられる方たちは、大学を卒業され、その世界に どっぷり入られていて、その他の人生の実体験は、我々一般人に 比べ、少ないのではと思うと、判決を下される際に、 ものの善悪、人のやさしさ、思いやり等は法律書には、書かれて いないはずで、なぜ、どこで様々な人生経験者の犯罪者に対して やさしく、理解できる話ができるのか不思議に思っている次第です。 是非、影響のない程度のお答えをいただければと思います。 突然にあつかましいお願いをお許しください。 裁判官の皆様を尊敬している一市民より。