(この物語は、あくまでフィクションであり、実在の人物・事件・テレビドラマとは無関係の女教諭の話である。)
私が任命したA君、最近、クラスの揉め事の処理に焦っているようね。学年末まで残り2か月を切ったからなのね。任期切れまでにできるだけ自分の手で揉め事の解決をしていきたいという気持ちは分かるわ。でもあまり結論を急がない方がいいわよ。迅速かつ適正に。なんて無理よね。どうせ後任が決まるんだから、無理しないで残りは引き継げばいいのよ。あなたが前任から引き継いだ件数くらいは残していってもいいの。何件だっけ。そうか、あなたは私が最初に任命したんだからゼロだったんだ。じゃあ、最後まで頑張ってね。(つづく) |