(この物語は、あくまでフィクションであり、実在の人物・事件・テレビドラマとは無関係の女教諭の話である。)
私が任命したA君、また難事件を裁かなきゃならなくなって、大変だったわね。学級委員のB君が勝手にクラスの歌を作って、毎朝みんなに起立して歌わせようとしたなんて。「クラス仲間はいつまでも」って、どっかで聞いたような歌ね。そんな歌は歌いたくないって逆らった子を「お前は仲間じゃない」っていじめたのね。A君、とても勇気ある判決だったわ。でも、みんなに言っておくけど、そんなB君を学級委員選挙で選んだのは、あなたたちなのよ。それも何度も繰り返し。困った時だけA君に頼るんじゃ、気の毒だわ。(つづく) |