● 弁護士任官どどいつ(20)
竹内浩史(さいたま地裁川越支部) 
「挨拶帰りは 午後四時なのに 虹が出るとは これいかに」

 ファンクラブの会員でもある立川晃さんが「詩集 午後四時の虹」(西田書店)を出版された。
 午後四時の虹−「裁判官ネットワーク」の軌跡と題する詩の一節には、最高裁に団体結成の挨拶に行った帰り、「午後四時頃玄関を出るとお濠に雨上がりの虹がかかっていました。ネットワークの門出を祝ってくれる虹だねと話しながら歩いたことを思い出します」というI裁判官の述懐がある。作者の「裁判官労働組合の引き金になるな」という一節は明らかに買いかぶりだが、私たちへの期待の大きさを実感した。

(平成19年8月)