● 弁護士任官どどいつ(19)
竹内浩史(さいたま地裁川越支部) 
 最近事件数が増えている。
裁判官は年間何件くらい担当しているかと尋ねられ、東京地裁時代の当初はこう答えていた。

「二万五千を 四十で割って 折半するから 三百件」

民事通常事件(ワ号)約二万五千件を約四十の通常部で割り、各部の裁判長と右陪席で折半すれば一人当たり約三百件になる。

 しかし、昨年は、これを修正せざるを得なくなった。

「三万件を 三十八で割って 折半したなら 四百件」

ついにワ号の事件番号が三万の大台に乗った。これを厳密には約三十八で割る。平均審理期間が半年とすれば、手持ち事件は約百五十から二百に増えた。

(平成19年6月)